2026年8月22日 · 入門ガイド · 約8分

v2rayNGのアプリ別プロキシ設定方法|Android分割トンネル入門

Androidのv2rayNGで、動画アプリだけをVPNにつなぐ、またはゲームだけVPNを bypass する方法を紹介します。アプリの選択からVPN起動、動作確認まで、画面に沿って迷わず設定できます。

この記事の要点

Android版v2rayNGで、特定のアプリだけをプロキシ経由にする「アプリごとのVPN」の設定方法を解説します。動画アプリだけをVPNへ通したい場合、ゲームや銀行アプリなどをVPNの対象外にしたい場合の考え方、ホワイトリストとブラックリストの違い、VPN起動後の確認方法、設定が反映されないときの対処まで、画面の順番に沿って説明します。

v2rayNGのアプリ別プロキシとは

v2rayNGのアプリ別プロキシは、AndroidのVPNインターフェースを利用して、指定したアプリの通信だけをv2rayNGのコアへ渡す機能です。通常のVPN設定では端末内の多くのアプリが同じ経路へ送られますが、アプリごとのVPNを有効にすると、対象アプリと対象外アプリを分けられます。たとえば動画アプリだけをプロキシ経由にし、ニュースや決済関連のアプリは通常回線へ残す、といった使い方ができます。

この機能は、アプリの通信内容をv2rayNGが個別に解析しているという意味ではありません。Androidがアプリ単位で通信をVPNへ転送する仕組みを使い、v2rayNG側のルーティングと組み合わせて動作します。そのため、アプリを選択しただけでは通信は切り替わりません。ノードを選択し、VPNを起動し、AndroidのVPN接続要求を許可するところまで完了させる必要があります。

3段階
選択・起動・確認
2方式
ホワイトリストとブラックリスト
1接続
Androidで許可するVPN
10秒
起動後に待つ目安

用途別の選び方

動画だけ通す
  • 対象アプリを限定する
  • ホワイトリスト方式を使う
  • 再生開始後に出口を確認する
ゲームを除外する
  • 対象外アプリを指定する
  • ブラックリスト方式を使う
  • ゲームのログインと通信を確認する

対象アプリが少ないときはホワイトリスト、除外したいアプリが少ないときはブラックリストが管理しやすくなります。

ホワイトリストとブラックリストの違い

ホワイトリスト方式は、一覧で選択したアプリだけをVPNへ送ります。動画サービス、特定のブラウザ、メッセージアプリなど、プロキシを使いたいアプリが少ない場合に向いています。新しくインストールしたアプリは、通常は自動的に対象へ追加されないため、意図しないアプリまでVPNを通すリスクを抑えられます。

ブラックリスト方式は、端末上のアプリを基本的にVPNへ送り、選択したアプリだけをVPNから除外します。ゲームだけを通常回線へ戻したい、または一部のアプリだけVPNと相性が悪い場合に便利です。ただし、新しく追加したアプリが自動的にVPN対象になることがあるため、初回起動時の挙動を確認してください。銀行、決済、社内認証など、接続元の変更に敏感なアプリは、必要性を確認してから対象に含めます。

  1. 用途を決める

    VPNへ通したいアプリが少ないならホワイトリスト、除外したいアプリが少ないならブラックリストを選びます。最初はホワイトリストのほうが通信範囲を把握しやすく、安全にテストできます。

  2. 対象を記録する

    対象にするアプリ名を3個程度に絞り、動画、ブラウザ、ゲームなど用途を書き留めます。似た名前のアプリを選び間違えないよう、アイコンとパッケージ名も確認してください。

  3. 通信を比較する

    VPN起動前に対象アプリと対象外アプリを一度ずつ開きます。起動後に同じ操作を繰り返し、対象だけ接続経路が変わることを確認します。

v2rayNGでアプリ別VPNを設定する手順

以下は、現在のAndroid版v2rayNGで一般的に表示される項目を基準にした手順です。v2rayNGのバージョン、Androidのメーカー独自UI、翻訳状態によって、「アプリごとのVPN」「アプリ別VPN」「Per-app VPN」など表記が異なる場合があります。項目名が少し違う場合は、設定画面内で「アプリ」「VPN」「プロキシ」を含む項目を探してください。

  1. ノードを選択

    v2rayNGを開き、サーバー一覧から利用するVMessまたはVLESSノードをタップして選択します。接続先が不明な状態でアプリ別設定を始めると、アプリ選択の問題とノードの問題を区別できません。必要なら先にノードの遅延テストを実行します。

  2. VPN設定を開く

    メイン画面のメニューから「設定」を開き、「アプリごとのVPN」または同等の項目へ進みます。ここでアプリ別VPNを有効にし、選択モードを確認します。設定画面の保存ボタンがある場合は、対象アプリを選んだ後に必ず保存してください。

  3. アプリを選ぶ

    ホワイトリストならVPNへ通したいアプリにチェックを入れ、ブラックリストならVPNから除外するアプリにチェックを入れます。動画アプリだけを通す例では、動画アプリを選択し、ブラウザやゲームを必要以上に追加しません。

  4. VPNを起動する

    メイン画面へ戻り、接続ボタンをタップします。Androidの「VPN接続を許可しますか」という確認が表示されたら、内容を確認して許可します。上部の鍵アイコンやVPN表示が出るまで、画面をすぐ閉じないでください。

  5. 対象をテストする

    対象アプリを完全に終了してから再起動し、動画の再生、ログイン、画像の読み込みなど実際の操作を行います。その後、対象外アプリも開き、両方が同じ経路になっていないかを比較します。

アプリの選択状態は、v2rayNGのVPNプロファイルやAndroidのシステム設定と別に保存されることがあります。端末の設定からVPNを削除したり、v2rayNGのデータを消去したりすると、アプリ一覧やモードが初期化される可能性があります。機種変更やアプリ再インストールの前には、設定内容を画面のスクリーンショットで保存しておくと復元しやすくなります。

アプリを選択ノードを決定VPNを許可対象を起動通信を比較

起動後に通信経路を確認する

アプリ別VPNが正しく動作しているかは、v2rayNGの接続表示だけで判断しないでください。接続表示はVPNインターフェースが起動したことを示しますが、対象アプリの通信が実際にそのインターフェースへ入ったことまでは保証しません。対象アプリをタスク一覧から終了し、v2rayNGを起動した状態で、対象と対象外を順番にテストします。

動画アプリの場合は、ホーム画面の表示だけでなく、動画一覧の読み込みと再生開始まで確認します。ゲームの場合は、ログイン、サーバー選択、対戦開始の順に確認し、ログインだけ成功した状態で判断しないことが重要です。通信先によっては、アプリ内の一部機能だけが別ドメインを使うため、最初の画面が表示されても再生や同期に失敗することがあります。

症状:対象アプリがVPNを使わない

原因と対処:アプリ別VPNのモード、チェック状態、保存操作を確認します。設定変更後にアプリを完全終了して再起動し、AndroidのVPN表示が出ていることも確認してください。

症状:すべてのアプリがVPN経由になる

原因と対処:ブラックリスト方式になっている可能性があります。動画だけを通したい場合はホワイトリストへ切り替え、対象アプリを1つだけ選んで再テストします。

症状:ゲームだけ接続できない

原因と対処:ゲームをVPN対象外にした場合は通常回線のDNSやネットワーク制限を確認します。対象外設定を一時的に解除し、VPN経由でログインできるか比較すると切り分けやすくなります。

症状:VPN起動直後に通信が止まる

原因と対処:ノード、DNS、バッテリー最適化、他のVPNアプリの競合を確認します。Androidでは同時に複数のVPN接続を維持できないため、別のVPNサービスや通信保護アプリを停止してから再試行してください。

結論:アプリの選択とノードの品質を別々に検証する

対象アプリだけが失敗する場合でも、すぐにアプリ別設定のせいとは限りません。まず同じノードで別の対象アプリを試し、次に同じアプリで別ノードを試します。前者だけ成功するならアプリ側の通信方式、後者だけ成功するならノード側の到達性を疑います。

よくある質問

アプリを選んだのに設定が反映されません

対象アプリをタスク一覧から終了し、v2rayNGを停止してから再起動します。アプリ別VPNのモードが正しいか、チェック後に保存したか、AndroidのVPN接続を許可したかも確認してください。

ホワイトリストとブラックリストはどちらが安全ですか

対象アプリを限定したい場合はホワイトリストが管理しやすく、意図しないアプリの通信をVPNへ送る可能性を抑えられます。除外対象が少ない場合だけブラックリストを使い、定期的に新しいアプリの扱いを確認してください。

VPNを起動すると電池の消費が増えますか

VPNインターフェースとプロキシコアが動作するため、通信量や暗号化方式によって消費電力が増える場合があります。動画の連続再生中だけ使用し、不要になったらv2rayNGを停止するなど、用途に応じて起動時間を短くしてください。

アプリ別VPNでDNSも分割できますか

アプリ別VPNは主に通信をVPNへ送る範囲を指定する機能です。DNSの扱いはv2rayNGのコア設定、Androidのバージョン、ルーティング設定に左右されます。対象アプリの名前解決だけ失敗する場合は、アプリ選択を変更する前にDNSログとルーティングを確認してください。

設定を安定させるコツは、最初からすべてのアプリを対象にせず、1つのアプリ、1つのノード、1つのモードで確認することです。動作を確認した後に対象を増やせば、通信経路の変化を追跡しやすくなります。動画だけをVPNへ通す場合も、ゲームだけを対象外にする場合も、変更前後で同じ操作を行い、結果を記録しておくと再設定が簡単です。

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